出典:IPCC AR5 WG2 政策決定者向け要約 Table1より抜粋環境省 ecojinより098 JSBA YEARBOOK 2025GLOBAL WARMING二酸化炭素 (CO2)を減らす(DE) 脱炭素 (Decarbonization)と、環境に良いエコ(Eco)を含む�デコ�と活動・生活を組み合わせた新しい言葉です地球の大気に含まれる温室効果ガスは、太陽からの熱を地表にとどめ、地球の温度を適度に保っています。この効果がなければ地表の温度は氷点下 19℃になるとされますが、現在は平均約 14℃に保たれています。近年、この温室効果ガスが増加しており、それに伴って地球の気温も上昇しています。 地球の大気には、太陽から受け取った熱を逃がさず、地表の温度を適度に保つ「温室効果ガス」が存在しています。二酸化炭素(CO₂)、メタン(CH₄)、一酸化二窒素(N₂O)などがその代表で、これらのガスがなければ地球の平均気温は氷点下19℃ほどまで下がるとされています。この温室効果によって、私たちは生きやすい気温の中で暮らしているのです。 しかし、産業活動の拡大や森林伐採などにより、大気中の温室効果ガスは急速に増加。それに伴い、地表の熱が過剰に閉じ込められることで、地球の温暖化が進んでいます。この温暖化は、数万年単位で進んできた地球本来の気候変化とは異なり、たった100 ~ 150年ほどの短い間に急激に進んでいるのが特徴です。こうした変化は、雪や氷の減少、猛暑や豪雨、さらには海面上昇など、さまざまな自然環境への影響を引き起こしています。日本の気候変動地球温暖化は深刻な問題です温室効果ガスと地球の温度の関係冬になると山に雪が積もり、私たちはスノーボードという素晴らしい遊びを楽しむことができます。けれど最近では、シーズンの始まりが遅くなったり、春の雪解けが早くなったりと、雪にまつわる環境の変化を感じている方も多いのではないでしょうか。その背景には、地球温暖化の進行があります。世界の平均気温が上昇し、気候は年々不安定になってきているのです。スノーボードは、自然の恵みである「雪」があってこそ楽しめるスポーツです。だからこそ、私たち一人ひとりがこの問題に目を向け、未来の雪を守るために何ができるのかを考えていくことが大切です。ここでは温室効果の仕組みや、将来の気候の予測、そして今から私たちにできる行動について、わかりやすくお伝えします。未来の雪と、スノーボードのために〜地球温暖化対策について考えよう〜
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