JSBA YEARBOOK 2021
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2020シーズンは世界規模で新型コロナウィルスが影響し、ワールドルーキー最終戦は中止となりました。グロム同様、ルーキーは年齢枠が限定のフリースタイル競技会のため、国内外で得た最終戦出場権が一旦消失した選手もいました。2021シーズンも同様にコロナ渦で先行きが不透明であると予測されました。このことをふまえ競技本部内にルーキー運営委員会を設立し、2021ルーキー最終戦選考会の在り方を模索しました。この会の方向性として2月27日開催(最終的に3月6日開催)の『インディパークジャム・ルーキーフェス』を今まで通りに選考大会とし、緊急事態宣言などの不測の事態を考慮し予備選考大会としてPSA ASIAの協力を得たPSA ASIA 2021 Pro Tour『フリースタイルセッション in X-JAM』と『鷲ヶ岳スロープスタイルセッション』も視野に入れる事としました。 結果3月6日に開催された『インディパークジャム・ルーキーフェス』は天候の不具合で不成立となり、PSA ASIAの2大会の総合成績により以下の4名の選手が選考されました。1 女子グロム 村瀬 由徠 X-JAM 1位2 男子グロム 加来 秀生 鷲ヶ岳 6位3 男子ルーキー 長谷川 帝勝 X-JAM 2位4 男子ルーキー 荻原 大翔 鷲ヶ岳 1位欠 女子ルーキー 原 優希乃 鷲ヶ岳 2位当初4月11日からオーストリアのカプルンで開催が予定されていた最終戦ですが、ヨーロッパで新型コロナウィルス感染が増大し一旦中止となります。この後に現地実行委員会が折衝し、2週間延期となり協力体制の万全なヒンタートックスで4月24日に開催が決定。日本からの一般的な渡航は制限されていましたが、現地実行委員会はオーストリアのスポーツ文化庁から特別渡航の招聘状を準備してくれました。出場選手を含む大会役員全員にPCR検査を行い。大会事務局のあるホテルにルーキー専門の駐在ドクターを配属。登録した携帯のアプリに毎朝配信される問診、48時間毎にPCR検査を行い万全の体制で大会は行われました。 氷河で有名なヒンタートックスはホテルのある村の標高が1,500メートル。ゴンドラとリフトを乗り継いだBETTER PARKの標高は3,125メートルという富士山の山頂まであと一息という高所です。フリースキーの大会も併催された最初の2日はフリーランをしながら標高に慣れることに重点をおき、ゲレンデから戻ると様々なワークショップを体験しながら夕食まで過ごしました。好評だったのは地元の間伐材を使ったウッドプリントワークショップです。各自携帯にある好きな写真を選んで特殊なプリンターで出力したものを自分で選んだ木の破片を加工して写真転写する工房です。公開練習の写真もプリントして記念にパネルとして持ち帰ることができました。 予選から本戦は天候が不安定で降雪や風により延期となったり、グロムではスロープスタイルからレイルジャムへと種目変更もせざる得ない状況でした。世界中にライブ配信されましたが相次ぐウェイテングの映像でも伝えられたように、高所ならではの天候の不安定さに悩まされました。そんな状況でも集中力を絶やさず表彰台の中央にあがったのは荻原大翔と村瀬由徠でした。2021ワールドルーキーファイナルの映像はオフィシャルホームページからどうぞ。FaceBook、Instagramページの登録もお勧めいたします。www.worldrookietour.comwww.facebook.com/worldrookietourwww.instagram.com/worldrookietour002JSBA YEARBOOK 2021

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